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全国展開への第1歩となる尼崎でのちずあそびが無事に終了!

兵庫県尼崎市で行われた「あまおだ減災フェス」のサブイベントとしてちずあそびを開催した。本格的な県外開催は初であり、多くの収穫とともにその模様をレポートする。

あまおだ減災フェスとは?


兵庫県立大学 災害復興支援団体LANの学生さんが配布されていた

兵庫県立 尼崎小田高等学校が主催するこのイベントは、高校生が地域防災・減災のHUBとなり、地域住民との繋がりを構築するための活動であり、社会的にも意義深い素晴らしい活動だと思う。

WMO(世界気象機構)が「異常気象はもはや新しい平常である」と声明を出すほど、いつ何が起こるかわからない時代を私たちは生きている。日本でも毎年、猛暑や大水害などで命を落とす方が後を絶たない中で防災・減災に意識を傾けることは必要不可欠といえるだろう。

対岸の火事ではなくひとりひとりが自分のこととして意識できるよう、様々な活動を高校生が主体となり地域とのコミュニケーションを構築しているのである。

この活動をサポートしている兵庫県立大学 減災復興政策研究科との繋がりからお声掛けいただき開催に至ることとなった。

ありがとうございました|一般&大学対抗ちずあそび無事に終了!
ちずあそび新しいステージへ!

 

ちずあそびが持つ魔法の力

ちずあそびは、いろんなテーマを通じて地域活性化や参加費の一部キャッシュバックによる地域での消費喚起活動、更には現在社会問題化している運動不足による健康の二次被害防止を目的に開催を重ねている。

地図を片手にチームメイトとチェックポイントを探しながら街を動き回る中で、知らなかった街の魅力やスポットを発見したり、地域の方々とのコミュニケーションが円滑になったりする。

また、ミッションやボーナスポイント設定などを通して、ゲーム感覚で楽しみながらそれが出来てしまうのがちずあそび最大の魅力であると考えている。

今回は、直接防災・減災につながるポイント設定はなかったが、テーマを問わず「ちずあそび」を通じて地域とのコミュニケーションを創出するという点では、あまおだ減災フェスとも親和性が高いプログラムである。

 

全国展開第一歩の尼崎開催

ちずあそびを全国に広めたい!事業者であれば自主事業を幅広く認知させたいのは当たり前のことだが、北九州エリアでほぼ一巡したタイミングで渡りに船のタイミングだった。

遠隔地でのオペレーションや集客経験がなく、いろんな不安がないわけではなかったが「迷った時は前に出ろ!」という故星野仙一氏の言葉に後押しされ参加させていただく決断をした。

思えば、コロナ禍の昨年4月に法人化した際もこの言葉に背中を押されたことを想い出す。

とにかく、1歩前に動かないと何も起こらないし、何も変わらないのだ。

とカッコよく決めたものの、実際のところ後述する通りあまおだ減災フェス関係各位の多大なご協力・ご尽力に支えられて開催できたことに感謝しきりである。

そんなこんなで人のご縁なくしては決して迎えられなかった当日の模様を振り返ってみよう。

 

尼崎でも受け入れられるのか?


スタート前に記念撮影。主催しているマラソン教室の時の癖で偉そうに真ん中に座ってしまった…

2021/11/27 天気は問題なさそうだ。スタートゴールとなるキューズモールがまだ開館していない8時前に到着。集合時間前にも関わらず、皆さん集まって下さっていた。

昨今はWeb会議などで先に会話していて、イベント当日に初めて名刺交換するというケースが多くなった。でも、これはこれで何だか親近感がある中で会えるのもいいものだ。

受付準備や打ち合わせを行い、少しすると早速参加者の方々が集まってきた。これまでは、知人や常連さんの参加者さんがいたのだが、ここは未踏の地である尼崎。この光景にホッと胸を撫で下ろす。

今回は当初申込ベースでは76名、当日までのキャンセルなどで62名の参加となった。高校や大学の学生さんたちの心強いサポートで、受付作業もスムーズにこなされていく。

その後、競技説明、チームによる作成会議を経て記念撮影を行い、時間に余裕があったので定刻より5分前に繰り上げスタート。

 

新しいアウトドアアクティビティとして


ちずあそびスタート後にはトークショーも開催

スタートからゴールまでの間は、各チームは作戦に従って自由に街中で動いている。運営側としてはPCで各チームの得点獲得状況を確認したり、参加者からの電話によるQ&A対応などしながらゴールを待つのみ。

各チームから送信されてくるチェックポイントでの写真についてはここで公開できないが、楽しそうなショットがたくさんあり、家族や仲間と楽しまれた様子が伺える。

ゴール後に記入いただいたアンケート45通の解析を抜粋して紹介すると、今回のちずあそびに対して93.3%の方が大満足・満足と回答していただいており、こちらも従来と同じレベルで安心した。

アンケートによると

・いい運動になった
・リフレッシュできた
・子供とまち歩きできて楽しかった
・知らなかった場所や行ってみたいお店が見つかった
・知らない土地でやってみたい

というような嬉しい意見・要望も聞くことができた。

一方で、地図がわかりにくいという内容のコメントがいくつかあった。これは、満足度に直結しているので検討すると同時に、主催者として説明不足が否めないと反省している。

ちずあそびではチェックポイントを探す楽しみ、地図を読み違えて知らない場所で新たな発見をしたり…というハプニングもプログラムの楽しさとして含めているため、敢えて分かり易い地図の提供はしていない。このことをもっと明確に伝えないといけないと感じている。

また、表彰式で「2時間動いて運動不足を痛感した。これから運動しなければっ!」というコメントもあり、運動不足による健康の二次被害防止という観点にも一石を投じられたものと感じている。

ちずあそびで啓蒙していきたい項目について、一定の効果が認められたので反省点を含め成功としたい。

ちずあそびの地域貢献効果について

ゴールしたチームへその場でアミング潮江商店街振興組合の方より、キャッシュバックとして1人あたり1,000円分のクーポン券を配布していただいた。

もちろん、参加費(小学生無料のため参加費の徴収額は48名分で96,000円)の半額分を当法人で買い取ったものである。

使用期限が当日と翌日の2日間限定ということで、おそらく皆さんランチなどで使われたと想定すれば、ちずあそびを開催したことにより48,000円の消費がアミング潮江商店街にもたらさたことになる。

短時間のうちにある程度の消費活動を起こすことで微力ながら開催エリアでの地域貢献ができている実感を味わっている。この点に関しては、参加者が増えることでスケールメリットを出していきたい。

そのためにも、ちずあそびの認知度アップに一層努めていかなければならないし、コロナ禍に負けずに開催を増やしていきたいところだ。

 

今後の課題と使命

コロナ禍以降、計画した通りのイベント開催が厳しい状況が続いている。しかしながら、ちずあそびを開催することによって、地域が活性化すること、人々が街の魅力に気付き、健康にも意識を向けられる。

そんな理想が決して絵に描いた餅ではなく現実に一定の効果が認められてきている。

常にブラッシュアップを行いながら、少しでも多くの人、多くの地域で開催をしていくこと。それこそが、私たちが掲げる「地域と身体を元気にすることが我々のミッションです!」の体現となるだろう。

時代や地域、人々からのニードは十分にあると信じて、これからも楽しみながら展開していきたいと考えている。

 

関係する全ての方々に感謝

あまおだ減災フェス主催の尼崎小田高等学校、サポートの兵庫県立大学 減災復興政策研究科の先生方や関連する学生さんたちに多大なご協力をいただいて、ちずあそびを成功裡に終えることができた。

また、当法人も会員となっている一般社団法人G-motty、アプリやシステムを提供してくださるESRIジャパンの方々。豪華賞品を協賛いただいたキューズモール、参加賞を協賛いただいたアミング潮江商店街振興組合。

皆様方の強力なお力添えがなければ成し得なかったことは明白であり心より感謝しています。関係する全ての方々、現地でお手伝いいただいた皆様、そして参加して下さった皆様、本当にありがとうございました。

遠隔地での開催において重要なことを学べたばかりでなく、人との繋がりが希薄しつつある昨今の社会環境の中で、人との繋がりの大切さや暖かさをひしひしと感じる充実した時間を過ごすことができました。

イベントのみならず、そんな想いを抱かせていただいたこと、私自身にとってはこれこそ今回の遠征における最大の収穫だったのかなと振り返っているところです。

再び、尼崎の地でもっと成長したちずあそびを開催できる日を心待ちにしながらレポートの結びとします。

ちずあそび結果表(イベントページにもアップしています)

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